万国郵便連合(UPU)トップの国際事務局長に旧郵政省出身の目時氏が再選

万国郵便連合(UPU)トップの国際事務局長に旧郵政省出身の目時氏が再選

2期目、国連機関唯一

総務省は9月19日、国連の専門機関、万国郵便連合(UPU)が9月8~19日にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催した万国郵便大会議で、UPUトップの国際事務局長に現職の目時政彦(めとき まさひこ)氏を選出したと発表した。

目時氏は旧郵政省出身。国連の専門機関の中で日本人がトップに就いているのはUPUのみ。目時氏以外、国際事務局長選挙に立候補しておらず、満場一致で再選が決まった。



2期目の任期は2026~29年。世界的に取扱量が増えているEC関連荷物への対応などが課題となりそうだ。


目時氏(総務省資料より引用)

UPUは1874年発足。スイス・ベルンに本部を置き、192の国・地域が加盟。郵便の国際的なルール策定を手掛けている。日本は1877年から一貫して加盟しており、財政・人材両面で最大規模の支援を行っている国の1つ。

目時氏は1983年に東京大学文学部を卒業後、旧郵政省(現総務省)入り。貯金局国際業務室長、内閣官房郵政民営化推進室参事官、日本郵便の国際事業部長、常務執行役員などを歴任した。12年10月からUPU郵便業務理事会議長を兼務し、22年1月から現職。

(藤原秀行)

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