“引っ越しはうちに任せておけ”を体現した愛すべき紳士(丸全昭和運輸)
物流業界の愛すべきマスコットキャラクターたちに光を当てて紹介するロジビズ・オンラインの独自企画。今回登場してもらうのは、丸全昭和運輸の「カブトムシ」だ。 えっ、カブトムシ? そう、昆虫の王様カブトムシなのである。
同社は主力の3PL事業や国内外一貫物流などに加え、一般家庭向けの引っ越し業務に注力しており、カブトムシは同業務の象徴的存在だ。トラックの荷台の側面にも、黒1色で立派な角を持つカブトムシ君が、サービスのブランド名「引越1番」とともに描かれている。
インターネットでは同社のトラックを見つけて「目の前にカブトムシがいた!」と、驚きと感動?を訴える声が聞かれ、インパクトの大きさを確認できる。引っ越し以外のトラックなどにも使われているようだ。
カブトムシ君(丸全昭和運輸ウェブサイトより引用)
同社の社史「大いなる飛翔」をひもとくと、カブトムシを採用した経緯に触れている。さらなる成長を図ろうとBtoBだけでなく“大衆市場”にも打って出るため、個人向けの引っ越し事業を本格化。分かりやすいブランド名で商品をアピールする必要があるとの思いから「『引越1番』というネーミングと『カブト虫』をデフォルメしたシンボルマークが決定された」のだという。
その中でもカブトムシは「コガネ虫科の昆虫の中で最も大きく、子どもたちに親しまれている。親しみを持ってもらいたいということでシンボルにした」そうな。うーん、そのとってもストレートな思い、好感が持てます。
採用されたカブトムシの図案は「職員がデザインした原案に専門家が若干の手を加えたもので、雄のたくましい角がグッと天に向かって突き出されている姿に『引っ越しは丸全に任せておけ』という自信と強さが表現されている」そうだ。どうも、名前はないみたい。
ちなみに、Wikipedia(ウィキベテア)でカブトムシを調べると、「闘争に際しては、専ら相手をテコの原理で樹皮から剥がして投げ飛ばす戦法を用い、執拗な追跡や殺傷を行わない」んですって。なんてジェントル!カッコいい!
これからも、引越1番のトラックでカブトムシ君の雄姿を見掛けたら、「引っ越しは丸全に任せておけ」というメッセージをぜひ感じ取ってもらいたいところだ。
トラックの側面を飾るカブトムシ君(丸全昭和運輸ウェブサイトより引用)
(藤原秀行)