「高い可変性」を物流施設の鍵に―清水建設

「高い可変性」を物流施設の鍵に―清水建設

庫内のレイアウト変更に柔軟対応

 清水建設で物流施設の自社開発を担当する渡邉哲郎投資開発本部プロジェクト推進一部長は5月16日、当社の取材に応じた。渡邉部長は「S.LOGi(エスロジ)」ブランドで展開している物流施設に関し「お客さまが施設はこうありたいと要望されるとき、すみやかに応じて適切に変えていけるような施設づくりを目指している」と語り、庫内のレイアウトを自由に変更できるなどの「可変性の高さ」を持たせていく考えを示した。

 渡邉部長は埼玉県新座市で開発を進めている「エスロジ新座」のケースを例示。3棟の中で最大規模の地上4階建てマルチテナント型施設について、1階の中央部分に車路を設け、低床バースとして利用できるようにし、車路を設けず高床バースのみとするかどうか、テナントのニーズを踏まえていずれのパターンにも対応できるよう配慮する方針を明らかにした。今後も柔軟なレイアウト変更に対応可能としていく姿勢を強調した。

 今後の展開として、18年中に埼玉県川島町で「エスロジ川島」が着工、19年3月の完成を予定しているほか、茨城県五霞町でも「エスロジ五霞」の開発に取り組んでいると解説。近畿圏や中京圏での開発も模索していくことに言及した。

(藤原秀行)

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