清水建設、埼玉・新座で3棟の大規模物流施設開発

清水建設、埼玉・新座で3棟の大規模物流施設開発

計19万平方メートル、400億円投資

 清水建設は3月30日、埼玉県新座市で物流施設「S.LOGi(エスロジ)新座」を開発すると発表した。

 約400億円を投じ、3棟を建設。総延べ床面積は約19万平方メートルに上る。東京都心から25キロメートル圏というアクセスの良さを強調、eコマースなどの利用獲得を目指す。


「S.LOGi新座」の完成予想図(清水建設提供)

 同社は1500億円の投資枠を設け、国内外でさまざまな不動産の投資開発事業を展開。自社でオフィスビルやホテル、データセンター、マンションなどの開発を推進している。同社自身で開発する物流施設の案件としては過去最大規模となる。

 エスロジ新座は同市の区画整理事業に参画して開発。マルチテナント型のW棟(延べ床面積約13万850平方メートル)、BTS型のE1棟(約3万8566平方メートル)とE2棟(約1万9228平方メートル)で構成する。

 マルチ型を自社開発するのは初めて。完成はW棟が2019年秋、E1棟が同年冬、E2棟が20年春をそれぞれ見込む。

 大型のマテハン機器導入にも対応可能とするなど、入居企業の多様なニーズに応じられる「可変性」を重視。さらに、周辺環境と調和し、多様な生物が生息できる「生物多様性保全」にも注力する。JR貨物の新座貨物ターミナルまで約1キロメートルのため、鉄道貨物を活用したモーダルシフト需要の取り込みも目指す。

 併せて、施設周辺の自然環境を保護し、生物多様性の維持に努める。施設の保全計画は、「いきもの共生事業所認証(ABINC認証)」を取得した。

(藤原秀行)

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