ASEANの物流需要伸びに対応
住商グローバル・ロジスティクス(SGL)は10月22日、タイ子会社のSumisho Global Logistics(Thailand)が同国のチョンブリ県シラチャ市のシラチャ支店でフリーゾーンの倉庫面積を2100㎡拡張したと発表した。
フリーゾーンはタイ政府指定の特別経済区域で、輸入関税および付加価値税(VAT)が免除される。事業者は当該区域内で貨物の保管・加工・再輸出を一元的に実施可能。物流コスト低減と通関手続きの合理化を通じて、サプライチェーンの効率化と国際競争力強化を進められる重要拠点として運用できるメリットがある。
タイ子会社は同国の物流会社としては初めて2003年にフリーゾーン倉庫(5200㎡)の事業許認可を取得。その後、アマタシティチョンブリフリーゾーン支店(8265㎡)、シラチャ支店(うちフリーゾーン倉庫区画5000㎡)を開設してきた。

(プレスリリースより引用)
タイを含むASEAN(東南アジア諸国連合)地域はグローバルなサプライチェーンの再編と域内貿易の活性化で多国間調達や加工貿易、再輸出が増加しており、フリーゾーンを活用した新たなスキームへの需要に対応するため、拡張に踏み切った。
新設倉庫が位置するエリアは東南アジア最大級の商業港・レムチャバン港に近接しており、産業用重量貨物にも対応できるよう10t/㎡の床耐荷重を確保。重量機械や大型部品など、幅広い産業貨物の保管ニーズに応えられると想定している。
さらに当該倉庫全体をカバーする監視・防犯カメラのシステムと専門のセキュリティチームによる24時間体制の監視を実施、貨物のセキュリティに万全を期している。
(藤原秀行)


