資本・業務提携解消
アスクルは7月26日、資本・業務提携しているヤフーに対し、約45%を所有しているアスクル株式の売り渡しを求める意向を固めた。
8月1日午後に臨時取締役会を開き、売り渡し請求の方針を正式決定する予定を発表した。
アスクルはヤフーに対し、個人向けインターネット通販「LOHACO(ロハコ)」の成長を図るという提携の目的が達成される見込みが厳しくなったとして、提携解消の交渉入りを要求しているが、ヤフーは応じていない。
ヤフーとプラスは既に、8月2日にアスクルが開く定時株主総会で岩田彰一郎社長と独立社外取締役3人の再任に反対する議決権行使を済ませており、再任否決が不可避な情勢。アスクルは株式売り渡しを求めることで反撃する格好だ。
ただ、ヤフーは「提携の見直しは不要」との姿勢を崩しておらず、現状では売り渡し請求に応じる公算は極めて小さい。両社の対立が続けば法廷闘争に持ち込まれる可能性もある。
(藤原秀行)