NXグループ、デジタルフォワーディングサービスで米国内鉄道トレース機能を拡充

NXグループ、デジタルフォワーディングサービスで米国内鉄道トレース機能を拡充

出発駅から到着駅までリアルタイム・詳細に情報確認可能

NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は10月28日、デジタルフォワーディングサービス「e-NX Visibility」で、米国内鉄道輸送のトレース機能を大幅に拡充し、10月に提供を開始したと発表した。

従来は貨物の現在位置など限られた情報提供にとどまっていた鉄道輸送の状況を、出発駅での積み込みから到着駅での荷降ろしまでの全行程について、リアルタイムかつ詳細に「e-NX Visibility」上でユーザーが直接確認できるようにした。




利用画面イメージ(NXHD提供)

従来、米国内の鉄道輸送は、港湾で荷揚げ後の輸送状況は船会社が提供するトレースデータに依存しており、出発駅から到着駅までの詳細な輸送履歴や位置情報をリアルタイムで把握することが困難だった。また、鉄道が遅延した場合もタイムリーな情報が得られず、迅速な対応が難しいという課題を抱えていた。

そこで今年1月、NXグループは米国内鉄道輸送の現在地情報をリアルタイムで表示可能な仕組みを導入。さらに、10月からは米国内の鉄道輸送で列車の発着時刻や貨物の積み降ろし時間など、より詳細なイベント履歴を「e-NX Visibility」の画面上で表示できるようにした。

コンテナナンバーやB/L(船荷証券)ナンバーをキーとして輸送状況を検索することで、出発駅での積載から、到着駅での荷降ろしまでの全ての輸送履歴を素早くつかめる。データは、列車の到着から出発駅での積載完了時間、途中経由駅の着発時間、荷降ろし駅への到着時間、荷降ろし完了時間までを網羅している。

(藤原秀行)

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