DDP/DDUの切り替え自動化、ヒューマンエラー解消も想定
オープンロジは10月30日、EC事業者らの物流包括支援サービスで、顧客の購入条件(購入金額や回数など)を踏まえてノベルティやちらしなどの同梱物を自動で封入する「出荷ルール」に、「関税支払方法を指定(海外のみ)」の新機能を追加したと発表した。
サービス利用者はDDP(関税込み渡し)かDDU(関税抜き渡し)かの出荷指定を自動で処理できるようになる。
併せて、サービス利用者向けのポータル画面からDDPとDDUのいずれかをデフォルト設定し、状況に応じて容易に変更することも可能にしている。
例えば、他の国への出荷指示はDDUをデフォルトの設定にしたまま、「出荷ルール」機能で米国向けの全商品をDDPで自動的に出荷指示できるようになると見込む。

出庫ルールの海外配送の編集画面(左)と登録画面(オープンロジ提供)
米国が少額貨物の輸入で非課税基準額(デミニミス)ルール (800米ドル以下の免税) を廃止したことにより、貨物の申告価格の額に関わらず、関税と消費税が課されることになった。8月29日から800米ドル以下の商品を米国中心に販売するオープンロジのユーザーは、ポータルの管理画面やCSVを用いてDDPかDDUかを手動で選択・変更する必要があり、米国向けの出荷量が多いユーザーにとっては、毎日1時間程度を要していた。
そのため、「出荷ルール」の新機能を提供し、ユーザーの作業工数削減や、手動での切り替え作業によるヒューマンエラーの解消などを後押しすることにした。
(藤原秀行)


