CO2排出を102t削減見込む
ヤギ、三井物産と日鉄物産の合弁のMNインターファッション、豊島の繊維関係商社3社と関光ロジNEXTは11月18日、関光ロジNEXTグループの国内フェリーを活用した共同輸送を今年3月に始めたと発表した。
アパレルや雑貨といった商材を対象に、トラック輸送に依存していた従来の物流体制を見直し、海運へのモーダルシフトを推進する。

国際フェリーと国内フェリーを組み合わせた複合一貫輸送により、CO2排出量の削減、ドライバーの労働時間短縮、輸送効率の向上を同時に実現し、持続可能な物流体制の構築につなげることを想定している。
4社はアライアンスを組み、中国から輸入する関東向け貨物を山口県の下関港に集約した上で、同港から神奈川・横須賀港を経由して首都圏の中継点までの幹線輸送で共同輸送を実施。幹線輸送の大部分を関光ロジNEXTグループの東京九州フェリーが担っている。
3商社が集約した貨物は、10月末時点で10tトラックラック約68台分に上り、海上輸送への切り替えにより、試算上は約102tのCO2排出量削減につながったとみている。

より物流効率の高い、納品先までを一貫して配送する「共同配送」の実現にも取り組んでおり、各社はモーダルシフトの効果を検証・改善しながら、同業他社の商社や取引先企業とも連携を広げ、共同輸送・共同配送の輪をさらに拡大していくことを目指す。
(藤原秀行)※いずれも4社提供



