「ある1日の運行の41.3%で共同配送の実現可能性あり」

「ある1日の運行の41.3%で共同配送の実現可能性あり」

Hacobuがトラック予約受付サービスのビッグデータ分析

Hacobuは9月12日、トラック予約受付サービス「MOVO Berth(ムーボ・バース)」に蓄積された物流ビッグデータを活用して実施した共同配送の実現可能性に関する分析結果を公表した。

8月のある1日を選んでMOVO Berthで運行データを取得したところ、41.3%で共同配送の実現可能性があることがが明らかになったと解説した。併せて、近隣からの共同納品を対象とした分析では、同一方面からの少量・類似品目の納品が見られ、共同配送の検討余地のあることが分かったという。

長距離輸送を対象とした分析は1都3県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)から関西(大阪府)へのルートが対象。特定の日に出発地および到着地がともに同一市区町村で、かつ到着地に着いた時間が同じ時間帯のデータを抽出し、「共同配送の可能性がある運行データ」と定義した。


1都3県から関西への運行実績データ

今後の分析では、荷物種別や積載量、車両サイズなどの情報も加味した上で、より実現可能性の高い共同配送の可能性を検討する考え。

また、1都3県で特にMOVOBerthの利用実績の多いエリアを対象に、共同納品の実現可能性を検証。具体的には千葉県船橋市内の物流団地Aを対象に、ここに納品している車両の出発地・納品時間帯・車両サイズ・荷物種別・数量のデータを抽出、共同配送の可能性に関する分析を行った。

その結果、ある特定の1日に、国道16号沿いを出発地として小型トラックで類似品目を同時刻に納品している実績があることが判明した。Hacobuは事業者を超えた共同納品を実現できる可能性があるとの見方を示している。


物流団地Aに納品しているデータの出発地分析


国道16号沿いを出発地とした納品実績データ

今回の分析は、物流情報のビッグデータ活用を推進する目的で新設したデータエンジニアリング部が中心となり実施した。今後も物流ビッグデータを活用した分析事例を定期的に発信する予定。

(藤原秀行)※いずれもHacobu提供

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