三菱地所が中京圏で自動運転トラックなど対応可能な高速道路IC直結の「次世代基幹物流施設」開発計画始動

三菱地所が中京圏で自動運転トラックなど対応可能な高速道路IC直結の「次世代基幹物流施設」開発計画始動

愛知・日進市、3大都市圏間結ぶ計画

三菱地所は11月21日、愛知県日進市で、自動運転トラックによる幹線輸送など新しい物流システムに対応した高速道路IC直結の「次世代基幹物流施設」を開発すると発表した。竣工は2030年代前半を予定している。

次世界基幹施設は関東の横浜市と関西の京都府城陽市で既に開発計画を打ち出しているが、中京圏で本格的な計画をスタートさせるのは初めて。東名阪の3大都市圏を幹線輸送で結べるようにする。



同市内の土地区画整理事業の一環で整備する。同日付で日進市、「(仮称)日進北部土地区画整理組合設立発起人会」、同社の3者間で覚書を締結した。

基幹物流施設間の輸送で貨物を降ろした次世代モビリティに、別の方面行きの荷物を積み込んで走行することにより、輸送効率を向上させる「基幹物流型ラウンド輸送」も検討する。


次世代基幹物流施設の完成予想イメージ


「基幹物流型ラウンド輸送」イメージ

今回の計画は、東名高速道路の名古屋ICから東に約6.3km、長久手IC~日進JCT間に位置し、近接する名古屋瀬戸道路に直結した専用ランプウェイの設置も検討しているす。

3施設が全て完成すれば、関東・中京・関西の三大都市圏を結ぶ幹線輸送で高速道路から一般道に下りることなく、円滑に荷物の積み替えや配送が可能となる革新的な物流網を構築する。ダブル連結トラックや自動運転トラックなどの次世代モビリティが多数巡航する「基幹物流型ラウンド輸送」を目指す。



加えて、分散化していた幹線輸送を集約することで物流効率向上を目指し、政府が推進する「フィジカルインターネット」の実現にも貢献していきたい考え。

2030年代前半をめどに延床面積約23万㎡の次世代基幹物流施設を整備する計画。

所在地 愛知県日進市日進北部地区
アクセス(電車) 東部丘陵線「芸大通」駅より約0.9km
アクセス(自動車) 名古屋駅より車で約23km、名古屋瀬戸道路(長久手IC)に近接、東名高速道路(名古屋IC)まで約6.3km、名古屋第二環状自動車道(上社JCT)まで約12km
敷地面積 約100,000㎡(約30,000坪) 予定
※区画整理事業予定地(約271,000㎡)内
延床面積 約230,000㎡(約69,000坪) 予定
用途 マルチテナント型物流施設
事業主 三菱地所株式会社
竣工 2030年代前半(予定)

(藤原秀行)※いずれも三菱地所提供

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