ラサールと東急不動産、横浜の本牧で25.9万㎡のマルチ型物流施設開発

ラサールと東急不動産、横浜の本牧で25.9万㎡のマルチ型物流施設開発

危険物倉庫も設置、28年2月竣工見込む

ラサール不動産投資顧問と東急不動産の両社は12月22日、横浜市内でマルチテナント型物流施設「(仮称)本牧物流センター(西)」を共同で開発すると発表した。

地上5階建て、延床面積は25万8518㎡を計画しており、敷地内に危険物倉庫も設置する。2026年1月5日の着工を予定しており、竣工は28年2月を見込む。




施設北側の外観パース(完成イメージ)

首都高速湾岸線の本牧ふ頭ICから約2.7km。東京中心部や羽田空港へのアクセスに強みを持つ。工業専用地域に立地しているため24時間稼働が可能で、本牧ふ頭・南本牧ふ頭に隣接していることから、コンテナターミナルとの一体的運用にも適しているとみている。

1階から5階まで各階に接車可能なランプウェイを2基設置し、最小分割面積約770坪から、ワンフロア面積の約1万3000坪まで様々なニーズに対応できるようにする。

1階には可変温度仕様(マイナス25℃~プラス5℃帯)の冷凍・冷蔵設備を実装する。2階から5階には夏の熱中症対策のため、作業用の空調設備を竣工時から導入する予定で、入居に伴う初期コストを抑えられるようにする。

1階から4階はプラットフォームの高さ1.0mの高床倉庫、5階はトラックバースと倉庫をフラットに利用できる低床倉庫とする計画。

防災面では、揺れに強い制振構造を採用し、地震による揺れを大幅に低減することを想定。洪水・高潮リスクに備え、基礎の高い位置に電気・水道のインフラ設備の置き場を設けて浸水対策を施す。



さらに、72時間稼働可能な非常用発電機を設置し、災害時でも事業継続を可能にする、高い防災性能を備える。

環境面では、自然冷媒の冷凍冷蔵設備や省エネルギー型LED照明を採用することなどを見込んでおり、CASBEE(建築環境総合性能評価システム)の評価では「Sランク」、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)では「ZEB Ready」の取得をそれぞれ目指している。

【施設概要】
施設名:(仮称)本牧物流センター(西)
所在地:神奈川県横浜市中区錦町38番8
敷地面積:113,545.33㎡ (約34,347坪)
延床面積:本体建物 258,518.75㎡ (約78,201坪)、危険物倉庫 957.60㎡(約289坪)
構造:本体建物 鉄筋コンクリート造一部鉄骨造、地上 5階建、制震構造
   危険物倉庫 鉄骨造、地上1階建
用途:マルチテナント型物流施設
着工:2026年1月5日(予定)
竣工:2028年2月29日(予定)
設計監理監修:株式会社日立建設設計
設計施工:東急・京成 建設共同企業体
施主:横浜本牧2プロパティー特定目的会社


施設南側 外観パース(完成イメージ)

(藤原秀行)※いずれも両社提供

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