米ブラックストーン、日通が東京・江東に構える大型物流施設を1000億円超で取得する方針を正式発表

米ブラックストーン、日通が東京・江東に構える大型物流施設を1000億円超で取得する方針を正式発表

15万㎡、「日本市場への積極的な姿勢裏付け」と表明

米国の投資ファンド大手ブラックストーンは12月25日、同社が運用している不動産ファンドが、日本通運の大型物流施設「Tokyo C-NX」(東京都江東区新砂)を取得する方針を正式発表した。

最終契約を締結した。取引価格は1000億円以上で、ブラックストーンは日本の物流分野における今年最大の取引と説明。「国内の経済成長を支える分野に対する、ブラックストーンの積極的な投資姿勢を裏付けるものだ」と強調している。



「Tokyo C-NX」は地上5階建て、延床面積は約15万㎡。日通が国内で構えている拠点としては最大級。

ブラックストーン不動産部門の日本代表を務める橘田大輔氏は「急成長を遂げている物流分野は、ブラックストーンが注力する投資テーマの一つであり、今回、高スペックな物件であるTokyo C-NXに投資できることを、大変嬉しく思います。本案件は、日本の未来を形作る重要産業に対するブラックストーンの投資姿勢を示すとともに、戦略的目標の推進に向けて、信頼できるパートナーを模索している日本企業に対し、規模・スピード・確実性を提供できる当社の強みを裏付けています。ブラックストーンは引き続き、様々な企業との連携を通じて、日本経済のさらなる発展に一層貢献してまいります」との談話を発表した。

ブラックストーンは日本の不動産市場への投資を継続しており、物流施設、住宅、ホテル、データセンター、オフィスなど多岐にわたるアセットを運用。今年初旬には「東京ガーデンテラス紀尾井町」を約4000億円で取得完了し、外資系投資会社による国内不動産投資案件としては、当時で過去最大に達した。

物流分野に関しても世界有数の投資会社と説明しており、これまで約15年間にわたり、米国、欧州、日本、インド、オーストラリア、中華圏、韓国を含むアジア太平洋地域で大規模投資を手掛けてきたという。今回の投資もその方針の一環。

(藤原秀行)

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