オリックス系船舶仲介会社のソメック、海運・造船3社と船主業担う合弁会社設立

オリックス系船舶仲介会社のソメック、海運・造船3社と船主業担う合弁会社設立

新造船3隻を共同発注、海事産業の国際競争力強化目指す

オリックスは1月30日、傘下で船舶仲介を手掛けるソメック(東京都港区浜松町)が、今治造船グループの正栄汽船(愛媛県今治市)、常石グループの神原汽船(広島県福山市)、尾道造船(神戸市)の3社と、船主業を担う新会社「さくらオーシャン」を共同で設立すると発表した。

さくらオーシャンへの出資比率は、正栄汽船30%、神原汽船30%、尾道造船30%、ソメック10%の予定。関係当局の承認が前提で、設立時期は未定。



さくらオーシャンは、今治造船、常石造船、尾道造船に対し、各1隻ずつ、計3隻の新造船を発注する。引き渡しは2030年までを予定しており、国内海運会社への定期用船を見込む。

正栄汽船、神原汽船、尾道造船は、長年培ってきた船舶業界の知見やノウハウ、ネットワークを生かし、さくらオーシャンの円滑な事業運営と持続的成長を支援する。

ソメックは船舶仲介会社としての専門性を生かし、さくらオーシャンの新造船発注や用船契約などの仲介業務、経営管理を担当。オリックス100%子会社の三徳船舶が建造監督と船舶管理業務を請け負い、オリックスは運営全体の企画立案と株主間の調整を行う。

オリックスとソメックは、日本の海事産業で船主、造船所、船舶仲介会社といった業界内のバリューチェーンを構成する企業群が横断的に合弁会社を設け、事業運営を行うのは初めてと説明している。

オリックスは1960年代後半の国内中古船リースの取り扱い開始以降、船舶の保有・運航事業や売買・仲介、国際的な船舶ファイナンス事業を積極的に展開。24年には船主業および船舶管理業を行う三徳船舶の株式を取得した。

25年には双日の船舶トレーディング事業の会社分割に伴って発足したソメックの株式を取得し、ソメックには正栄汽船、神原汽船、尾道造船が資本参加している。



(藤原秀行)

■設立会社概要

名称 さくらオーシャン株式会社
所在地 東京都港区浜松町2-4-1
事業内容 船舶の発注、建造及び購入、保有、貸渡、管理および運航ならびに売却

(藤原秀行)

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