熊本地盤の食品スーパー・ロッキー、シノプスのAI需要予測で食品ロス削減の実証実験

熊本地盤の食品スーパー・ロッキー、シノプスのAI需要予測で食品ロス削減の実証実験

精肉のダイナミックプライシングなど、年間約1億円以上の効果を示唆

需要予測自動発注サービスを手掛けるシノプスは2月4日、九州・熊本で店舗を展開している食品スーパーのロッキー(熊本県益城町)が農林水産省の「令和6年度食品ロス削減緊急対策モデル支援事業」で採択された実証実験に関し、パートナーのアールミート(熊本市)、ソリマチ技研(新潟県長岡市)、西日本イシダ(福岡市)の3社と組み、食品ロス削減に向けた実証実験を2025年4~10月に実施したと発表した。

実験はシノプスの需要予測サービス「sinops-R」を活用。ロッキーで精肉の原材料発注・製造計画の効率化と、消費期限に応じて価格を自動で設定するダイナミックプライシングを導入し、食品ロス削減と業務効率化を目指した。



その結果、精肉の原材料発注・製造計画の効率化の実証では、製造段階の食品ロス3.0%削減、店舗のロス率1.56pt減少、金額で4400万円相当の削減効果が期待できると推計。

ダイナミックプライシングの実証は、店舗販売段階のロス率1.3pt減少、値引工数83.3%削減するなど、金額にして9900万円相当の削減効果があると見込まれている。

シノプスは各取り組みにより、製造・販売の両面で食品ロスの改善と業務効率化の大きな効果が期待できるとみている。


実証実験を行った店舗の精肉売り場


取り組みイメージ


取り組みイメージ




ダイナミックプライシング対象商品のラベル。PCでの製造段階で、ロット別生産数情報からラベルを作成。対象商品は消費期限の日付表示が白黒反転して印字。消費期限が近づくと、自動的にPOSで商品を値引きするため、値引きラベルの貼付作業は不要


ダイナミックプライシング対象の精肉売り場値引きラベルを貼付しない代わりに、売り場に値引率の掲示やポップで自動値引の周知を実施。消費者は商品ラベルと値引きの掲示で割引率を判断


(上図)売り場に設置された価格確認用のタブレット売り場に設置したタブレットでバーコードを読み取らせると、いくら割引が受けられるか事前に把握できる

取り組みの成果を踏まえ、ロッキーは精肉部門への需要予測システムの導入、需要予測情報のPCへの本格的な共有を検討する。PCでは原料単位での仕入量予測も検討する。

(藤原秀行)※いずれもシノプス提供

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