日本郵船が奈良教育大と連携、航海中に位置情報収集
日本郵船は2月6日、奈良教育大学とウスバキトンボの長距離移動のルート・移動時期に関する共同研究契約を締結したと発表した。
世界各地を航行するグループの運航船を活用し、航海中に見つけたウスバキトンボを中心とした昆虫の写真や位置情報などを収集。これまで知られていないウスバキトンボの海上移動の実態を明らかにすることを目指す。
企業と学術機関が連携し、世界各地を航行する多数の船舶から海上を移動するウスバキトンボの生態調査を実施するのは世界で初めてという。
日本国内でウスバキトンボの移動を調査している「ウスバキトンボ全国マーキング調査」とも連携する
ウスバキトンボは世界中に分布し、海を越えて移動するトンボの一種。個体数が非常に多いことや長距離移動する習性を備えていることから、専門家らは各地の生態系に大きな影響を与える可能性を指摘している。
生態には未解明な部分が多く残されているため、今回実施する海上調査で移動時期やルート、地球規模での生態系のつながりの解明につなげたい考え。既に一部の船舶で調査を開始しており、観測データを提供している。

飛翔するウスバキトンボの成虫(左)と日本郵船運航船上で観察した成虫(プレスリリースより引用)
「ウスバキトンボ全国マーキング調査」はウスバキトンボの翅(はね)に印を付け、個体の移動時期やルートを追跡する取り組み。これまで日本各地で10万個体以上のウスバキトンボのマーキングを実施。市川雄太教諭(愛知県立岡崎高等学校所属)と小長谷達郎准教授(奈良教育大学所属)が代表を務めている。
(藤原秀行)











