鴻池メディカル、医療現場の「滅菌保証」質向上へ名優と連携

鴻池メディカル、医療現場の「滅菌保証」質向上へ名優と連携

器材再生処理プロダクトブランド「SALWAY」と情報連携開始

鴻池運輸は2月10日、グループで医療・教育機関向けの病院事業サービスや医療機器メーカー向けの物流事業サービスを担っている鴻池メディカル(東京都千代田区有楽町)が、医療機器の輸入などを手掛ける名優(千葉県八千代市)が展開している医療器材の再生処理(手術・診察に使用したメスなどの器材を滅菌し、再び使えるようにする作業)のプロダクトブランド「SALWAY」(サルウェイ)と、医療現場の滅菌保証(微生物が存在する確率をごく低く抑え清潔さを保つ取り組み)の質向上を目的とした情報連携を開始したと発表した。

鴻池メディカルは、日本全国の医療機関向けに滅菌業務を代行するサービスを行っており、膨大な器材データを蓄積している。一方、SALWAYは滅菌保証に必要な製品の販売や、試験実施のための支援を実施している。



両社の知見やノウハウを組み合わせることで、全国の医療機関により高度な滅菌保証サービスを提供できるようにして、医療の安全性向上に貢献することを目指す。

滅菌保証は「バリデーション」(稼働性能適格性確認)と呼ばれる、対象の医療施設の無菌性を確認する試験をパスすることと、バリデーションで確認した工程が毎回の減菌で正しく実施しているかをチェックする「日常モニタリング」で構成。

ただ、全国の医療機関を対象とした実態調査によると、滅菌に最もよく使用される高圧蒸気滅菌器で、バリデーションを実施していると回答した施設はわずか33%にとどまり、滅菌の保証に疑問符が付く実態という。

実施率が低い背景には、「実施方法が分からない」「必要な器具や設備がない」「予算を確保するのが困難」といった要因があり、特に実施方法の中で必須の「マスター製品の選定が難しい」との声が現場から多く上がっているという。

鴻池メディカルはSALWAYと情報連携することで、こうした状況を改善していきたい考えだ。

具体的には、鴻池メディカルが器材データをSALWAYに提供し、SALWAYがそのデータを基に検証試験を実施する。マスター製品選定のサポート、実施しやすいバリデーション方法の確立、適切な滅菌工程への提言につなげる。



併せて、検証試験で得たデータや示唆は、鴻池メディカルと共有し、受託先の全国の医療機関で滅菌保証の質向上を図る。

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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