54億円調達、国規模の循環型物流構築目指す
リサイクル大手のリネットジャパングループは10月19日、SGホールディングス(HD)、JX金属と三菱商事の合弁会社で廃家電の再生などを手掛けるJX金属サーキュラーソリューションズ、米国で中古スマートフォンの再利用事業などを展開しているPCS Wirelessの3社とそれぞれ、資本・業務提携したと発表した。12月4日付で第三者割当増資などを実施、計54億円を調達する。
リネットジャパンは3社との関係を強化し、使用済みの小型家電やパソコン、スマホ、リチウムイオン電池(LiB)内蔵製品などを企業・家庭から回収、再資源化・素材化を促進する。
日本政府は、循環経済への移行を国家戦略として位置付け、循環経済関連ビジネスの市場規模を2030年までに80兆円以上とする目標を掲げている。
リネットジャパンは2014年7月、小型家電リサイクル法に基づく認定事業者として、佐川急便と連携した宅配便回収サービスを展開。全国770以上の自治体との連携協定に加え、メーカー、販売事業者、EC事業者などとも協力を強化し、使用済みパソコンの回収量は日本最大規模に達するなど、全国規模で回収基盤を運営している。
提携では各社の強みを結集し、既存の回収基盤をさらに発展させ、回収の量や対象品目、利用者、チャネルを拡大させるとともに、回収した資源を確実に再資源化・素材化へつなげる回収プラットフォームの共同構築を目指す。
リネットジャパンは調達資金のうち約10億円を回収プラットフォーム拡大のための設備投資などに充てる。残りの資金は今後のM&Aに備える。
SGHDは第三者割当増資を引き受けてリネットジャパンに約2.9億円を出資、持ち株比率は約2%となる見込み。
(藤原秀行)






