アルテックから調達、32個の大型棚収納
アルテックは10月28日、美容業界受け専門卸大手のきくや美粧堂(東京)が、東京・平和島の物流センター「East Logistics(イーストロジスティクス)」で、スイスのカルダンレムスター社製の縦型回転式自動収納庫を2基導入したと発表した。同製品の国内販売を手掛けるアルテック経由で調達した。倉庫では国内初という。
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装置は高さ5・8メートルで、内部に幅3050ミリメートル、高さ255ミリメートル、奥行628ミリメートルの棚が32個収納されている。ボタン操作で取り出したい商品の棚を取り出し口まで移動させることが可能。商品は自由に持ち出せないようセキュリティーに配慮している。
アルテックは「無駄になりがちな倉庫内の天井空間を有効活用して保管効率を高め、立体的に保管された棚が自動で回転して作業者の腰の高さでピッキングできるため作業者の負担が少なく、省人化にもつながる」と利点を強調している。
きくや美粧堂は「卸としては品ぞろえが勝負。出荷頻度の少ないものでも取りそろえておくことが大事。垂直回転棚はスペースを有効活用できるので、賃料の高い都市型物流施設に適している。将来的な自動化への第一歩と位置付けている」とコメントした。
導入した縦型回転式自動収納庫(アルテックプレスリリースより引用)
(藤原秀行)