日本GLPとモノフル、新たなデジタル配車支援サービスを開始

日本GLPとモノフル、新たなデジタル配車支援サービスを開始

20年2月からトランコムと連携し「スピード求車」も順次提供

※午前11時すぎに配信した記事の内容を一部差し換え、追加しました

日本GLPと傘下で物流業務効率化支援の技術開発を手掛けるモノフルは11月20日、新たな配車支援サービス「配車プラス」を同日始めると発表した。

運送事業者の配車計画策定や配車手配をデジタル化し、操作も容易にして電話やファクスが依然広く使われている運送業界の業務効率化をサポート。サービスの普及を通じて積載率の改善やトラックドライバー不足への対応も後押ししていく構えだ。

今後は2020年以降、「車建て」や車両の誘導・運行管理といった機能を順次追加。配車プラスを利用している企業間で車両を融通し合える求貨求車機能も提供する。20年2月からはトランコムの求貨求車サービスと連携し、配車プラスのサービス画面から直接トランコムに空いているトラックの情報提供を依頼できる「スピード求車」機能を段階的に提供する予定。自社の協力運送会社だけでなくトランコムの取引先約1万3000社にまで協力対象を広げることで、急なトラック手配のニーズにもスムーズに応えられるようにする。

料金は、配車計画策定や配車手配を利用できる「ライトプラン」が月額基本料9万8000円。


新サービスの画面イメージ(モノフル提供)※クリックで拡大

東京都内の日本GLP本社で同日記者会見したモノフルの藤岡洋介社長(日本GLP執行役員兼務)は「他の企業と組むことで効果を最大化できる場合はサービスを提供されている方々と有機的な業務提携をしていく」と述べ、他社とも積極的に連携してサービス内容を拡充していくことに意欲をのぞかせた。併せて、今後1年程度のうちに配車で月間1万件程度のマッチングが成立するまで利用を促進していきたいとの目標を明らかにした。

配車プラスは大阪や名古屋を事業基盤とする物流企業のハルテGC(大阪府東大阪市)グループが2020年より5拠点で順次導入、自社便を含めて1日当たり300台の配車業務効率化を図る予定。

今後はモノフルが既に展開している物流施設のトラック利用事前予約システム「トラック簿」とも連携させ、トラックバースの予約を容易にできるようにする方向だ。

(藤原秀行)

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