ネスレ日本と佐川が共同で新宅配サービスを展開

ネスレ日本と佐川が共同で新宅配サービスを展開

地域住民がストックポイントで協力、人手不足対応視野

 ネスレ日本と佐川急便は9月26日、新たな宅配サービス「MACHI ECO便」を10月1日に始めると発表した。

 地域の住民らにストックポイント「ECO HUB」(エコハブ)として協力してもらい、ユーザーにはエコハブまで商品を取りに来るよう促すことで、CO2の排出削減など環境負荷軽減を図るとともに、地域住民間の交流を後押ししたい考え。物流現場の人手不足対応も視野に入れている。

 当初は東京都内6区と大阪市内4区でサービスを始め、順次拡大する計画。東京都内には専用の宅配ロッカーも準備する。

 エコハブは地域住民に協力してもらい、手数料を提供。ユーザーはエコハブで商品を受け取るか、エコハブから原則徒歩か自転車で商品を配達してもらうかのいずれかを選択。前者の場合は商品代金割引の特典が受けられる。ユーザーは専用ウェブサイトで近所にあるエコハブの人たちを検索可能。

 エコハブからユーザーに届ける際は段ボールを使わず、エコハブまで取りに来てもらった場合はエコバッグをプレゼントするなど、細かく環境に配慮する。

 エコハブまでの商品輸送といった物流業務は佐川が担い、エコハブへの納品は荷物をなるべく1回にまとめるなど、オペレーション効率化と環境負荷軽減に努める。

 両社は他の企業にも新宅配サービスへの参加を呼び掛ける。ファンケル、ルピシアの商品なども順次対象に加えていく予定。

(藤原秀行)

「MACHI ECO便」のロゴマーク(ネスレ日本、佐川急便提供)

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