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【独自取材】複数テナントで仕事可能な「マルチ派遣」、大和ハウスの物流施設で拡大へ

【独自取材】複数テナントで仕事可能な「マルチ派遣」、大和ハウスの物流施設で拡大へ

ママスクエアが千葉・流山に続き、来年4月稼働予定の埼玉・坂戸物件でも計画

事業所内保育などを手掛けるママスクエア(東京)は12月6日、大和ハウス工業が埼玉県坂戸市で2020年4月の稼働開始を目指して建設中のマルチテナント型物流施設「DPL坂戸」の現場案内会で、1人のスタッフが1つの物流施設やショッピングセンターなどに入居している複数のテナント企業にまたがって仕事できるようにする「マルチ派遣」を新たに「DPL坂戸」で実施する計画を明らかにした。

ママスクエアが運営する保育施設に子供を預け、都合の良いタイミングで仕事できるようにし、子育て世代の人たちが安心して働ける環境を整備することを想定。貴重な労働力の確保・定着を促進するのが狙いだ。


「DPL坂戸」の完成イメージ(大和ハウス工業提供)

テナントの繁閑と働き手の時間希望を調整

マルチ派遣は、ママスクエアが働き手を一括雇用した上で、各テナントに派遣する際、同社がテナント側の業務の繁忙期や閑散期と働き手の希望する時間帯を調整するため、テナント側が繁閑に応じた適正な人員を配置できるほか、働き手も自分のペースで仕事できるようになる。

同社は他にも、テナント側には複数の仕事をこなしてきた経験豊富な人材を採用できるといったメリットがあるとアピール。複数のテナントで並行して働く人たちの勤務評価を適正に行える独自のシステムも確立、特許を出願しており、既に他の物流施設やショッピングモールでマルチ派遣の利用実績を重ねているという。

ママスクエアは大和ハウスが千葉県流山市で同じく進めている、大型物流施設4棟を開発する「DPL流山プロジェクト」でもマルチ派遣を順次行う方針を打ち出している。

4棟のうち最初に完成した「DPL流山Ⅰ」ではママスクエアが保育施設を運営、働く女性らの子供を預かっている。あるテナント企業が10人のパート募集を行ったところ、10倍の100人から応募があったという。ママスクエアの藤代聡代表取締役は「女性たちがパートの仕事を選ぶ基準は収入だけではない。育児と両立できる柔軟なシフトや通勤距離の短さなども重要」と指摘、働きやすい環境整備の重要性を強調しており、その一環としてマルチ派遣を流山から坂戸に広めていく姿勢を見せている。

大和ハウスとしても、テナントを誘致する上で大きなアピールポイントになると期待。流山と坂戸でマルチ派遣の成果を積み重ねていきたい考えだ。両エリアでの利用状況を考慮した上で他の施設にも展開していくことを検討する見通し。


マルチ派遣を紹介するママスクエアのウェブサイト

(藤原秀行)

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