梅澤社長が年末会見で説明、20年末完成見込む
ニチレイグループの主要事業会社4社のトップは12月10日、東京・築地のニチレイ本社内で年末恒例の記者会見を行った。
この中でニチレイロジグループ本社の梅澤一彦社長は、2019年度(20年3月期)が増収増益になるとの見通しを示す一方、20年度(21年3月期)は名古屋で来年4月に稼働させる新たな物流拠点「名古屋みなと物流センター」の立ち上げ費用などが生じるため、グループ全体として収益が踊り場を迎えると展望。中長期的な成長基盤を整えることに努める姿勢を示した。
また、新たな施策として、タイで3温度帯対応が可能な新倉庫の建設を本格的にスタートしたことを明らかにした。14年から展開している既存倉庫に隣接した場所で開発、20年末の完成を見込んでおり、収容能力は2万6000トンを計画。流通加工も可能にし、経済成長に伴い拡大すると見込まれる冷凍冷蔵需要の取り込みを図る。
梅澤社長は名古屋の新センターに関し「東京、大阪の港湾地区で庫腹が逼迫している状況を受け、両地区を補完する役割もある。名古屋地区で当社のプレゼンスを上げていきたい」と意欲を示した。
(藤原秀行)