NEDOなどが実証実験成功、故障や悪天候へ対応可能と期待
新エネルギー・産業技術総合研究所(NEDO)などは12月25日、無人航空機(ドローン)が緊急時に危険を自律的に回避できる技術の実証実験を行ったと発表した。
12月16~24日、愛知県の豊川市御津~田原市白浜の約12キロメートルを結ぶ三河湾海上で、飛行中に故障や残る燃料の減少、悪天候を検知したと仮定し、準天頂衛星システムを活用した高精度測位情報を生かして、自らの判断で飛行経路を修正、事前に設定した緊急着陸地点まで飛べるかどうかを確かめ、成功した。
NEDOなどは、技術が確立されれば、離島間のドローン物流などの際、地上との間で通信がうまくできず、指示が機体に伝えられない場合でも安全に運用できるようになると期待している。
実験にはNEDOのほか、SUBARUや日本無線、日本アビオニクス、三菱電機、ドローン開発を担う自律制御システム研究所(ACSL)も参加した。
経路変更のイメージ※クリックで拡大(いずれもNEDOなどのプレスリリースより引用)
(藤原秀行)