自社主催イベントで表明、「滞留」「紛失」回避
Hacobuは2月6日、東京都内で開いた物流関連のイベント「MOVO FORESIGHT 2020」で、パレットやかご台車などの流通資材の所在地をリアルタイムで監視できる新サービス「MOVO Seek(ムーボシーク)」を4月に始めることを明らかにした。
専用のデバイスをパレットやかご台車に取り付けることで自動的に位置情報を把握できるようにし、倉庫や店舗での滞留を防ぐとともに紛失を回避するのが狙い。今月10日に詳細を正式発表した。
端末は長さ14センチメートル、幅5センチメートル、厚さ2・5センチメートルで重量は94グラム。7年間電池がもつよう設計。低価格で電力消費は少なく、広域で伝送できるIoT(モノのインターネット)向け無線技術「Sigfox(シグフォックス)」を活用して位置情報を収集。地図上に表示する。端末を故意に取り外した場合も検知できるようにしている。
ある物流センターで1カ月間実証実験をしたところ、かご台車の7%がセンターに戻ってきていないことが判明し、このうち2%分は他の業者が勝手に店舗外で使用し、残る5%分は店舗にずっととどまっていたことが分かったという。
イベント会場での新サービス発表の様子
新サービスの画面イメージ※クリックで拡大(Hacobu提供)
(藤原秀行)