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【独自取材】ESR、圏央道~常磐道エリアの物流適地に着目

【独自取材】ESR、圏央道~常磐道エリアの物流適地に着目

茨城初の開発案件が引き合い好調、地元企業などの需要期待

ESRは2月26日、茨城県守谷市で今年1月末に完成したマルチテナント型物流施設「ESR守谷ディストリビューションセンター(DC)」の内覧会を開催した。同社としては茨城県で初の開発案件となった。

地上3階建て、延べ床面積は2万5240平方メートルと同社のマルチ型物流施設としてはコンパクトな部類に入る。常磐道の谷和原ICから2・1キロメートル、東京都心から40キロメートル圏内に位置している地の利の良さに加え、新たに開発が進められてきた住宅地「ビスタシティ守谷」に隣接するなど、雇用確保の面でも強みを持つのが特徴だ。

同社としては初の常磐道沿線での開発案件にもなったが、首都圏全体をカバーできる広域配送拠点として活用可能な点などを受け、非常に引き合いが好調という。同27日も内覧会を行い、利便性などを積極的にアピールする。


「守谷DC」の外観(ESR提供)


「守谷DC」の全景。住宅地がすぐ隣(施設右側)に位置している(ESR提供)

ESRは茨城県の初案件が物流企業などから注目を集めていることを踏まえ、圏央道と常磐道、国道16号の幹線道路が交差するエリアの物流適地に着目している。守谷DCも割安な賃料で最適サイズの倉庫スペースを押さえたい地元企業と、広域配送拠点を確保したい大手企業の双方から引き合いを受けており、多様な需要を見込めると期待している。

ESRはこれまでにも、圏央道沿線は埼玉県の久喜市や川島町など、国道16号沿線では埼玉県川越市や千葉県野田市などで開発してきた実績を持つ。幹線道路に近いのは絶対的に有利となるだけに、常磐道が加わるエリアはさらに重要度が高まるとみている。

ESRの担当者は、圏央道と常磐道、国道16号が交差するエリアで守谷DCに続く具体的な開発計画はまだないと前置きした上で「仮に新たな開発を進めるのであれば、やみくもに建設するのではなく、今回の守谷のような非常に優位性のある場所を厳選して着手する必要がある」と語った。

同社の首都圏の案件としては今年9月に埼玉県戸田市、21年には川崎市と神奈川県茅ケ崎市でそれぞれ物件が完成する予定。物流施設の大量供給が続く中、ESRがさらに新たな物流適地を押さえられるかどうかが注目される。


「守谷DC」の庫内


トラックバース。一部のシャッターをより上部まで引き上げられるようにして大型車両にも対応


非喫煙の休憩スペースも確保

(藤原秀行)

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