推進機関に国内初選定、セミナーで情報提供など想定
東京海上日動火災保険は3月6日、日本海事協会と国土交通省による「運転者職場環境良好度認定制度(通称・働きやすい職場認証制度)」の「認定推進機関」に国内で初めて選ばれたと発表した。
同制度は、トラックやバス、タクシーによる運送事業の労働環境改善を図るため、優れた経営をしようと努めている事業者を「ホワイト経営」と認めることが柱。日本海事協会が制度の運営を担い、書類審査結果を基に健全な就労環境の度合いを3段階に分けて認証する仕組み。
認定推進機関は同制度の周知広報や助言始動などを担うことと定めており、東京海上日動火災は2月7日付で認定を受けた。今後は同制度の認証取得を目指すトラック運送事業者らを積極的に支援する。
具体的には、セミナーを開催して必要な情報を提供し認証取得の手助けをするほか、弁護士や社会保険労務士を紹介し就業規則や労働協約変更をサポート。認証取得につながる「労働災害・通勤災害の上積み補償制度」として活用できる損害保険商品の紹介などを予定している。
企業の福利厚生代行を担うベネフィット・ワンと連携し、運送事業者の従業員向け福利厚生の拡充を図ることなどにも対応する。
(藤原秀行)