協定締結、共同研究や人材交流を推進
三井倉庫ホールディングス(HD)と岡山大は3月18日、ライフサイエンスなどの分野で連携・協力することをうたった協定に調印したと発表した。
両者は2015年、患者の同意を得て提供された血液や組織などの生体試料を保管する倉庫と、治療・検査の記録などの情報を保管するデータベースから成る「バイオバンク」の有効活用に関する共同研究を開始。19年にはその内容を踏まえ、三井倉庫HDがが「iPS 細胞を含む臨床研究検体等の極低温管理・保管・輸送一貫サービス」を実現するなどの成果を挙げている。
今後は協定に基づき、ライフサイエンス分野のほか、それ以外の領域でも共同研究や人材交流などを図る。協定の期間は21年3月末までだが、両者で異議がなければ1年ごとに自動延長する。
岡山大病院のバイオバンクの検体保管庫
協定に調印した三井倉庫HDの古賀博文社長(右)と岡山大の槇野博史学長(いずれも両者提供)
(藤原秀行)