「プロフィア」ベース、航続距離600キロメートル目標
トヨタ自動車と日野自動車は3月23日、燃料電池大型トラックを共同開発すると発表した。
日野の大型トラック「日野プロフィア」をベースにして、両社が培ってきた技術を最大限活用。シャシーは燃料電池車に最適なパッケージングを専用設計し、徹底した軽量化と十分な積載量の確保を同時に実現することを目指す。
パワートレインにはトヨタの次期「MIRAI」用に新開発されるトヨタFCスタックを2基搭載し、日野が強みとしている大型車ハイブリッド技術を応用した車両走行制御と連携。新トラックの航続距離は600キロメートルを目指す。環境性能と商用車の実用性を高次元で両立させたい考えだ。
両社は将来の有力なエネルギーと位置付け、2003年の燃料電池バスの共同実証から15年以上にわたり、燃料電池商用車の技術開発および普及促進を図っている。今後はさらに関係を強化し、水素社会の実現に向けた取り組みを加速する構えだ。
トヨタと日野はそれぞれ、新車1台当たりの平均CO2排出量を基準年から50年までに9割減らすことを目標に設定している。今回の燃料電池大型トラックも目標達成に反映させる計画だ。
トラックのイメージ(両社プレスリリースより引用)
(藤原秀行)