ニチレイロジと共同物流展開へ
日本水産(ニッスイ)傘下の日水物流は4月1日、大阪市の「大阪舞洲物流センター」で、新たに2号棟が完成したと発表した。
2号棟は地上5階建て、延べ床面積は1万6338平方メートル。2万4887設備トンを有し、806棚の自動倉庫や4943棚の移動ラックを導入したほか、保管温度帯は冷凍(フローズン)、セミ超低温(マイナス35度)、超低温(マイナス50度)を確保。冷凍食品のほか、畜産品や水産品も取り扱えるようにした。前川製作所の高効率自然冷媒冷凍機「NewTon」を採用し、環境負荷低減を図る。
食の安全を確保するため、フードディフェンス対策として顔認証システムを取り入れ、倉庫への出入りを24時間体制で管理。セキュリティーカメラも死角がないよう敷地内をモニターしている。
津波が生じても建物内に侵入しないよう地盤高を確保。非常用電源設備は屋上に配置するとともにバックアップのデータセンターは他のエリアに設けるなど、BCP(事業継続計画)に配慮した造りとなっている。
既存の1号棟と合わせて、設備能力は従来の2倍となる4万9918設備トンまで拡大。ニッスイグループ最大規模の拠点となった。阪神高速湾岸線の湾岸舞洲ICから1・6キロメートルと地の利の良さも生かし、関西の基幹センターとして低温一貫サービスを積極的に提供していく構え。同センターでは同業のニチレイロジグループと連携して冷凍食品の共同物流を展開する。
新たに完成した2号棟(日水物流プレスリリースより引用)
(藤原秀行)