宿泊施設で軽症者向け物資運搬、ネット通販で購入の商品も想定
ZMPは4月18日、新型コロナウイルスに感染した人の支援に、同社の台車型物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」を投入すると発表した。
軽症者を受け入れている宿泊施設で、日々の食事を各部屋に届けたり、ごみを回収したりする作業にCarriRoを活用することを想定している。決められたルートを無人で運べるため、医療関係者らの感染リスク低減と作業の省力化につながると見込む。
既に複数の自治体の協力を得て、軽症者受け入れが予定されている施設で正しく動作するかどうか検証を進めているという。
エレベーターにCarriRoを乗せて軽症者のいるフロアに送り出すとCarriRoが当該フロアで自動的にエレベーターを乗り降りできる。ZMPのクラウド型管理システムを使えば、遠隔でCarriRoの走行状態などをモニタリングすることも可能。
施設の外から荷物を目的のフロアに届けることにも対応し、軽症者の親族からの差し入れを配達したり、軽症者が部屋でインターネット通販を利用した際の商品を送り届けたりすることも想定している。
エレベーターを自動で乗り降りするCarriRo
ZMPを用いた運搬の事例(いずれも同社提供)※クリックで拡大
(藤原秀行)