医薬品流通の国際基準を想定、厳格な温度・衛生管理実施
医薬品卸大手のアルフレッサホールディングスは10月11日、傘下のアルフレッサが福岡県久留米市に新たな物流拠点「福岡物流センター」を開設したと発表した。設備投資額は45億円。
医薬品の流通に関する国際基準「PIC/S GDP」を想定し、厳格な温度・衛生管理体制を導入。RFIDの活用も想定するなど、高機能センターとして運営する。最新の免震装置を導入するなどBCP(事業継続計画)にも配慮している。グループの中核物流拠点として活用していく方針。
新センターは地上3階建て、延べ床面積1万2668平方メートル。2万5千品目を保管し、出荷能力は月当たり120億円を計画している。稼働は11月26日の予定。
「PIC/S GDP」を念頭に置き、全ての入出荷口にドックシェルターや二重シャッターを設けているほか、空調設備のバックアップ機能を持たせるなどしている。
さらに、建物には病院や学校に求められるのと同等の耐震強度を持たせ、72時間稼働可能な大型非常用電源を設置。RFIDタグを厳格な管理が不可欠な「スペシャリティ医薬品」に貼付して個包装単位でトレースできる設備も取り入れている。
(藤原秀行)