全ト協調査、事業環境が極めて厳しいと予想
全日本トラック協会は5月13日、トラック運送業界の景況感に関する調査結果を取りまとめた。
業界の景況感を表す指数は今年1~3月期がマイナス81・7となり、前期(19 年10~12月期)から29・4ポイント悪化した。直近ではリーマンショック後の09年7~9月期(マイナス94)以来、10年半ぶりの低い水準にまで落ち込んだ。新型コロナウイルスの感染拡大で国内外の経済が打撃を受けたことが響いた。
先行き(4~6月期)に関しては、1~3月から43・5ポイント低下のマイナス125・2を見込む。1993年1~3月期の調査開始以降、過去最悪となったリーマンショック直後の09年1~3月期(マイナス133)に迫る約11年ぶりの低水準となっている。
全ト協は「燃料コスト負担は軽減されるものの、新型コロナウイルス感染拡大による物流への影響は甚大であり、極めて厳しい事業環境となることが見込まれる」と指摘している。
(藤原秀行)
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