遠隔監視・操作型の自動配送ロボット、年内に公道走行の実証実験へ

遠隔監視・操作型の自動配送ロボット、年内に公道走行の実証実験へ

安倍首相が未来投資会議で明言、関係省庁大臣に検討を指示

政府は5月14日、首相官邸で未来投資会議を開催した。

席上、安倍晋三首相は新型コロナウイルスの感染拡大で宅配需要が急増していることも踏まえ、低速・小型の自動配送ロボットの早期実用化に向けた取り組みを進めるよう関係省庁大臣に検討を指示した。

安倍首相は「遠隔監視・操作の公道走行実証実験を年内、可能な限り早期に実行する」と明言した。

自動配送ロボットは海外で実際に公道を走らせて配送に用いる事例が出ている一方、日本は道路交通法や道路運送車両法で自動配送ロボットが明確に位置付けられておらず、取り組みが遅れていた。

今年4月には監視・操縦者が近くで見ながら追従する「近接監視・操作」型の自動配送ロボットに限定して歩道の走行を含めた公道での実証実験が行えるよう法令などが改正された。政府内には「遠隔監視・操作」型の自動配送ロボットにも対象を広げ、無人の配送を迅速に実現させたいとの思惑がある。


未来投資会議で発言する安倍首相(首相官邸ホームページより引用)

(藤原秀行)

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