政策保有株全売却や「クローバック条項」採用など4点
乾汽船は5月21日、筆頭株主の投資会社アルファレオホールディングスから請求のあった4提案を6月開催予定の定時株主総会に付議することに関連し、取締役会として全提案への反対を決めたと発表した。
乾汽船臨時株主総会でアルファレオ提案の買収防衛策廃止が否決★差し替え
アルファレオの提案は、
①18社分(昨年3月末時点で約22億円相当)の政策保有株式(持ち合い株式)を2021年3月期中に全て売却
②役員報酬額を算定する基準となる業績指標に虚偽や誤りがあった場合は正しい指標を用いて再計算し、差額の過去報酬分は返還させるなどの対応を定める「クローバック条項」の採用
③監査役3人の解任
④第三者割当増資を行う際は事前に株主総会の普通決議を経ることを条件化
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乾汽船はいずれに提案についても、強く反発している。定時株主総会に向け、乾汽船とアルファレオの激しいさや当てが再び繰り広げられそうだ。
(藤原秀行)