ムロオと日の丸リムジンがタッグ、センターで副業として勤務
食品物流大手のムロオ(広島県呉市)はこのほど、タクシーやハイヤー、観光バスを運行する日の丸リムジングループ(東京・文京区)と連携し、ドライバーの「ワークシェア」を4月下旬に始めたと発表した。
ムロオが埼玉県三郷市に構えている物流拠点で、日の丸リムジンの従業員11人がアルバイトとして勤務。冷蔵車を使った商品配送や受注処理などに当たっている。日の丸リムジンの従業員は副業としてムロオで働く形を取っており、給与はムロオが支払う。
新型コロナウイルスの感染拡大による旅客輸送需要激減で歩合給が減り、厳しい経済情勢に陥っているドライバーを支援したい日の丸リムジンと、消費者の外出自粛による買いだめなどでスーパーや食品メーカー向けの配送が大幅に増え、人手不足の中で対応を迫られているムロオの思惑が一致。双方の内規を変更し、ワークシェアが可能な体制にした。
ムロオは「今後も全国で同様のケースがあれば積極的に検討し、自宅待機などで困っている物流業界の人材と協力して活躍の場を提供していきたい」と説明。他のタクシー会社にも連携を働き掛けていく構えだ。
(藤原秀行)※写真はムロオホームページより引用