国交省調査、通販利用急増で物流需要拡大が影響か
国土交通省は6月2日、車両の経路などに関する情報を取得可能な「ETC2・0」を活用した全国の交通状況に関する調査分析結果を公表した。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で乗用車の移動は1月に比べて4月は減少した半面、物流など大型貨物車は休日に移動が増加していることが分かった。外出自粛要請に伴いインターネット通販などの利用が急増し、物流の需要が大きく拡大していることが影響しているもようだ。
調査はETC2・0を搭載している車両約480万台のデータを収集して実施。ある地点から別の地点へ出勤や買い物などの目的で移動した「トリップ」の数を平日は1月22日と4月22日、休日は1月26日と4月26日で比較した。
全国ベースで見ると乗用車は平日が23%、休日は29%それぞれ減少。一方、大型貨物車は平日が6%減った一方、休日は10%増加していた。
平日は乗用車と小型貨物車、大型貨物車のいずれも都道府県内の移動、都道府県をまたぐ移動の両方で減少したが、貨物車より乗用車の方が減少幅は総じて大きかった。
また、休日は乗用車と小型貨物車で同様の傾向だったが、大型貨物車は都道府県内の移動が9%、都道府県をまたぐ移動が15%増加していた。
(藤原秀行)
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