新型コロナウイルス感染症への対応について

新潟地盤のホームセンター大手アークランドサカモト、同業のLIXILビバ買収へ★差し替え

新潟地盤のホームセンター大手アークランドサカモト、同業のLIXILビバ買収へ★差し替え

物流センター共同化や配送効率改善図る、10年後に業界首位の売上高5000億円目標

※買収を正式発表したのに伴い、内容を大幅に差し替えました

新潟県を地盤とするホームセンター大手のアークランドサカモトは6月9日、LIXILグループ傘下で同じくホームセンター大手のLIXILビバを買収すると正式発表した。2020年中にアークランドサカモトがLIXILビバを完全子会社化した上で、21年度に持ち株会社体制へ移行、両社が傘下に収まる形とする。

新型コロナウイルスの感染拡大下でホームセンターの持つ社会的意義があらためて見直されている中、アークランドサカモトは首都圏を中心に積極的に店舗展開しているLIXILビバと組み、事業基盤を拡大したい考え。LIXILグループは競争が激しいホームセンター事業から手を引き、中核事業の建材や住宅用設備機器に経営資源を集中して収益力向上を図る。

アークランドサカモトとLIXILビバは商品開発や仕入れ、店舗開発などを共同展開するとともに、物流面でもセンターの共同化による稼働率向上、配送効率改善、海外調達の輸入経費削減などを推進。10年後をめどに売上高を業界首位の5000億円まで高めることを目指す。双方が展開している店舗のブランド名は現状を維持する予定で、双方の店舗統合も現状では予定していないという。

「新しい仲間募ることもやぶさかではない」

インターネット上で記者会見したLIXILグループの瀬戸欣也社長兼CEO(最高経営責任者)は「うれしい気持ちと残念な気持ちがあるのは事実だが、メーカーとしての本業への投資が最も重要。ホームセンターは店舗を増やす上でかなり投資が必要になる。どこに投資すべきかを判断する時期に来ている。素晴らしい経営者がいらっしゃるアークランドサカモトさんと組むことができれば鬼に金棒となる」と意義を強調した。

LIXILビバの渡邉修社長兼CEOは「統合後は(アークランドサカモトと)共同で築き上げるコンセプトや理念を共にする前提で参加企業があれば、新しい仲間を募ることもやぶさかではない」と語り、同業他社が連携に加わることに含みを持たせた。

アークランドサカモトが6月10日から7月21日の間、LIXILビバの少数株主を対象としてTOB(株式公開買い付け)を1株当たり2600円で実施、45・45%の取得を目指す。その上で、LIXILビバが今年11月ごろをめどにLIXILグループの保有するLIXILビバ株53・22%を取得、アークランドサカモトがLIXILビバを完全子会社化する予定。アークランドサカモトは今年3月末時点でLIXILビバ株式を1・33%保有している。株式取得は総額で1085億円に上る見通し。

アークランドサカモトは1970年創業で、新潟を中心に「ホームセンタームサシ」などを展開、20年2月期の連結売上高は1126億円に上る。LIXILビバは77年に発足したトーヨーサッシ(現LIXILグループ)子会社のビバホームが前身で、「スーパービバホーム」などを運営し、20年3月期の単独売上高は1885億円。

(藤原秀行)

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