普通免許のみでも対応可能な1トン車を準備
埼玉を地盤として食品物流などを手掛けるアサヒロジスティクスは6月9日、同社が独自に開発した女性ドライバー専用トラック「クローバー」を千葉県松戸市の「松戸事業所」に2台導入したと発表した。
3月に初めて納車した神奈川県内の2拠点に続く第2弾で、同社では3拠点目の配備となる。松戸事業所に導入したのは1トン車と2トン車を各1台の計2台で、6月11日にスタートする新規事業に併せてクローバーを活用する予定。
同社は深刻な人手不足が続くのを踏まえ、女性が活躍できる職場環境を整備するための活動「クローバープロジェクト」を展開。その一環として女性ドライバーの要望を聞き、日野自動車と連携して専用トラックの開発に取り組んできた。
クローバーは運転席全体を覆い隠せるカーテンを取り付け、安心して休憩や着替えができるよう工夫。運転席のすぐ脇には小物入れなどの収納スペースを確保した。
さらに、荷物が運送中に動かないよう固定するラッシングベルトを掛けておく庫内壁面のフックは通常より低い位置に取り付け、小柄な女性でも取り扱いやすいように配慮。運転席のサンバイザーも見やすさに最大限考慮したデザインとなっている。
今回配備した1トン車は普通免許でも対応可能。同社は「今まで物流業界に縁がなかった方にも、この車両をきっかけに関心を持ってもらいたいとの願いを込めた」と説明している。
新規導入したクローバー(左が2トン車、右が1トン車。アサヒロジスティクス提供)※クリックで拡大
クローバーの特徴(アサヒロジスティクス提供)※クリックで拡大
(藤原秀行)