自動格納ラック導入、総合効率化計画の対象に
鴻池運輸は6月15日、愛知県愛西市で新たな物流施設「愛西配送センター」が完成したと発表した。サントリーなど飲料メーカー向けの業務が軸となる。
同県内で3カ所目の配送センターで、地上3階建て、延べ床面積は4540坪。主にビールや洋酒、食品などの保管・配送を担う。サントリーグループと連携して住友重機械搬送システム製の自動格納ラック「マジックラック」を導入するなど、機械化・省人化に注力している。
鴻池運輸は新センター完成に伴う物流体制見直しにより、国土交通省から改正物流総合効率化法に基づく総合効率化計画の認定を受けたことも明らかにした。愛知県内の大府配送センターで取扱量が超過していたため使っていた外部倉庫数拠点を愛西配送センターに集約、トラック輸送の回数を減らし、CO2排出量を3割削減するとともに、トラック予約受付システムを生かして荷受け作業を効率化、トラックドライバーの待ち時間を約60%短縮することを想定している。
「愛西配送センター」の外観(鴻池運輸提供、東洋建設撮影)
「マジックラック」(鴻池運輸提供)
(藤原秀行)