自動衝突回避技術などに着目、事業展開へ関係緊密化
NTTドコモグループのベンチャーキャピタル、NTTドコモ・ベンチャーズ(東京・赤坂)は7月14日、AI(人工知能)を活用した自律飛行型ドローン(無人飛行機)の開発・販売を担うSkydio(スカイディオ、米カリフォルニア州)に出資したと発表した。具体的な出資の額や比率は開示していない。
スカイディオのドローンは機体に搭載した複数の専用カメラで周囲の状況を把握、AIを使い自律飛行する。事前に指定した人物や専用のビーコンを自動的に追尾・撮影するほか、手動操作の際も障害物を認識、自動回避する。GPSが使えない屋内などの空間でも安全に飛ばすことができる。
NTTドコモは今年1月、スカイディオと日本や東南アジアでのドローン事業展開に向け協業することで合意していた。NTTドコモ・ベンチャーズが運用しているファンドを通じて出資することで関係をより緊密にするのが狙い。
同社は「スカイディオの自律飛行・衝突回避技術は今後ドローンのさらなる利用拡大を進めていく上で重要な要素になると期待していることから、今回の出資に至った。本出資で当社はスカイディオのビジネスを支援していくとともに、ドコモと連携しながらさまざまな産業におけるドローンの活用推進に向けた取り組みを進めていく」と説明している。
スカイディオのドローン「Skydio2」(NTTドコモ・ベンチャーズ提供)
(藤原秀行)