大手デベロッパーの先進施設活用し取扱量増に対応、フルフィルメントサービスも注力
アマゾンジャパンは今年夏以降、2020年中に東京と埼玉の計4カ所で順次、大型物流センターを稼働させる。いずれも大手デベロッパーが建設する先進的物流施設を活用する。
新型コロナウイルスの感染拡大でインターネット通販の利用が急増しており、取り扱う商品の量が今後も拡大すると想定。EC物流を包括的に支援する「フルフィルメント by Amazon(FBA)」の需要が伸びていることに対応する狙いもある。
埼玉県久喜市でESRが開発した物流施設「ESR久喜ディストリビューションセンター(DC)」(地上4階建て)の3~4階フロアに入居、物流拠点「アマゾン久喜フルフィルメントセンター(FC)」の運用を今年8月から本格的にスタートさせる。
このほか、今年秋ごろをめどに、東京都府中市で「府中FC」、埼玉県坂戸市で「坂戸FC」、同県上尾市で「上尾FC」をそれぞれ立ち上げる見通し。
「府中FC」は中央自動車道の国立府中ICに近く、延べ床面積が約8万平方メートルの施設に入居。「坂戸FC」は関越自動車道の坂戸西スマートICに近接した約18万平方メートルの施設を利用する。坂戸FCはロボットなど自動化設備を積極的に活用する見通しだ。「上尾FC」は首都高速道路の与野IC周辺に位置する約11万平方メートルの施設を使う。
「久喜FC」が入居するESRの物流施設「久喜DC」(ESR提供)
(藤原秀行)