いなげやで試験導入へ、食品廃棄ロスや発注機会損失の回避を後押し
ウェザーニューズは8月3日、小売・製造業向けに荒天の際、商品の急激な需要変化を予測する日本初の在庫最適化エンジン「PASCAL(パスカル)」を開発したと発表した。
一般的な商品の需要予測に加え、小売・製造業が蓄積している販売数や購買客数のデータと同社が持つ気象関連のデータを連携させ、台風や大雪などが予想される数日前から需要の急激な変化の発生が見込まれる商品の売れるタイミングや量、来店客数を見積もり、食品の廃棄ロスや発注の機会損失を回避できるよう後押しするのが狙い。
同社は8月からパスカルを使った商品発注支援サービスを提供しており、第1弾として同21日からスーパーマーケットのいなげやが試験的に導入する。今後は自動発注システムとパスカルを連動させることも視野に入れている。
サービスは荒天時の消費者行動を加味した7日先までの商品需要と来客数を「特需」「増加」「並」「減少」「特減」の5段階で判定。事前に適切な準備を講じられるよう後押しする。
商品発注支援サービス画面のイメージ※クリックで拡大(いずれもウェザーニューズウェブサイトより引用)
(藤原秀行)