東急不動産、埼玉・狭山と京都・久御山で物流施設の工事を本格的に開始

東急不動産、埼玉・狭山と京都・久御山で物流施設の工事を本格的に開始

稼働済みと建設・計画中で計9棟に

東急不動産は8月11日、埼玉県狭山市と京都府久御山町で自社ブランドの物流施設「LOGI’Q(ロジック)」の工事を本格的に始めると発表した。

「LOGI’Q狭山日高」は地上4階建て、延べ床面積は11万3966平方メートル。2022年2月末の竣工を見込む。同市の土地区画整理事業に参加しており、圏央道の狭山日高ICから約300メートル、国道407号から約200メートルに位置。関東全域へのアクセスに強みを持つ。大手物流会社向けのBTS型施設として開発している。

庫内の機械化に対応するため、ボックス型の形状を採用。フロアを柔軟に利用できるようにする。庫内の全館空調や歩車動線の完全分離など働きやすい環境の整備にも努める計画。


「LOGI’Q狭山日高」の完成イメージ

「LOGI’Q京都久御山」は地上4階建て、賃貸面積は2万6014平方メートルで、21年6月下旬の完成を見込む。京滋バイパスの久御山ICから約1・6キロメートル、第二京阪道路の久御山南ICから約1・8キロメートルと交通利便性に優位性がある。

工業専用地域内のため24時間365日の操業が可能。庫内自動化や空調増設に対応し、キュービクル式高圧受電設備を導入する。

停電時でも想定負荷の範囲内で24時間電気供給ができる非常用発電機を取り入れるほか、緑地部分に災害発生時の炊き出しなどで使える「かまどベンチ」を設けるなど、BCP(事業継続計画)にも配慮する。

同社は16年から物流施設開発を本格化し、稼働済みの施設が5棟(共同事業含む)、建設・計画中は4棟に及ぶ。


「LOGI’Q京都久御山」の完成イメージ(いずれも東急不動産プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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