ミールキット販売など「サブスク事業」で年商30億円目指す、筆頭株主のコロワイドに対抗の狙いも
大戸屋ホールディングス(HD)とオイシックス・ラ・大地は8月14日、業務提携契約を締結したと正式発表した。
「おうち大戸屋サブスクリプション事業(仮称)」と称し、双方の持つ商品開発や製造、物流などのインフラを相互に活用し、新たに冷凍総菜・弁当やミールキットなどを開発・販売する。大戸屋の店舗利用客とオイシックス・ラ・大地の宅配サービスユーザーの双方に利用を働き掛け、販路の拡大を図る。
ミールキットは9月中に試験販売へこぎ着けたい考え。大戸屋の店舗でオイシックス・ラ・大地の有機野菜を用いた新メニューを提供することなども視野に入れている。両社は同事業で3~5年後に小売価格ベースで年商30億円程度まで成長させることを目指す。
大戸屋HDは筆頭株主の外食大手コロワイドと経営方針をめぐって対立、コロワイドから敵対的なTOB(株式公開買い付け)を仕掛けられている。提携発表ではコロワイドの件には言及していないが、大戸屋HDはオイシックス・ラ・大地と手を組み、自ら経営改善に努める姿勢を株主の個人投資家らにアピール、コロワイドに対抗する狙いがある。
(藤原秀行)※ロゴマークは両社提供