年内に連携の新たな具体的枠組み立ち上げへ
日本とオーストラリア、インドの3カ国は9月1日、テレビ会議形式で経済担当相会合を開催した。
梶山弘志経済産業相とサイモン・バーミンガム豪貿易・観光・投資相、ピユシュ・ゴヤル印商工相が参加。会合後に発表した共同声明で、新型コロナウイルスの感染拡大で製品や部品の調達が一時ストップしたことなどを踏まえ、3カ国が連携してインド太平洋地域のサプライチェーン強靭化を図る方針を表明した。
声明は「(3カ国の)閣僚は新型コロナ危機および最新の世界規模での経済的・技術的な変化を踏まえ、インド太平洋地域においてサプライチェーンを強靭化する必要性およびポテンシャルを強調した」と説明。協力に向けた新たなイニシアティブ(具体的な協力の枠組み)を2020年中に立ち上げるため、3カ国の当局担当者が準備を進めることを確認した。
併せて、同様の認識を持つ域内の各国にイニシアティブへの参加を呼び掛けていくことも明言した。
テレビ会議形式で開催した会合
会合に参加した梶山経産相(いずれも経産省ホームページより引用)
(藤原秀行)