月100億円の出荷能力、デジタルアソートシステムなど先進技術多数導入
アルフレッサホールディングスは9月25日、傘下の東北アルフレッサ(福島県郡山市)が、同市内で新たな拠点「郡山物流センター」を開設したと発表した。
新センターは地上3階建て、延べ床面積は1万8126平方メートル。福島、宮城、山形の東北3県をカバーし、2万7000品目を取り扱う。総投資額は用地やマテハン機器なども含めて68億円。月当たり100億円の出荷能力を見込む。
医薬品の流通に関する国際基準のPIC/S GDPに準拠し、全ての入出荷口にドックシェルターや二重シャッターを設置。空調設備のバックアップ機能や防虫・防鼠対策など、厳格な温度管理と衛生管理を実施している。
併せて、デジタルアソートシステム(DAS)を導入し、仕分け精度の向上や付帯作業軽減による生産性向上を徹底。施設内の全環境をモニタリングする中央監視システムを整備し、セキュリティーに最大限配慮している。
感染症対策として体表温度計測サーマルカメラを配備。自動倉庫は免震構造を採用しているほか、72 時間稼働する大型非常用発電機を常設。敷地内には給油スタンドを設け、災害時の発電機および配送用車両への燃料を確保している。物流センターの屋上にヘリポートも設置し、大規模災害発生時に営業エリア外への医薬品供給も可能な体制を構築、BCP(事業継続計画)を重視した内容となっている。
新センターの外観(アルフレッサホールディングスプレスリリースより引用)
(藤原秀行)