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ニトリHD、ホームセンターの島忠買収を検討

ニトリHD、ホームセンターの島忠買収を検討

TOB視野、DCMと争奪戦の可能性も

※ニトリHDと島忠のコメントを追加しました

家具・日用品大手のニトリホールディングス(HD)が、首都圏を地盤とするホームセンターの島忠を買収する方向で検討していることが分かった。

島忠に対しては、「ホーマック」などを全国展開しているホームセンター大手のDCMホールディングスが完全子会社化に向けてTOB(株式公開買い付け)を実施中。ニトリHDも島忠へTOBを実施することを視野に入れており、DCMHDとの争奪戦になる可能性が出てきた。

DCMHDのTOBは10月5日から11月16日までの間、1株当たり4200円で実施しており、島忠はDCMHDの買収提案に賛意を示している。ニトリHDはDCMHDの動きに対抗する形となる。近く買収の可否を最終判断するもようだ。

ニトリHDは10月21日朝、「当社のロマンと中長期ビジョンの達成に向けた経営戦略を策定しており、その一環として島忠も含め、M&Aを通じた成長の可能性を日々検討しているが、現時点で決定している事実はない」とのコメントを発表。島忠も同日、「当社において(ニトリHDから)具体的な提案は受領しておらず、決定している事項もない」との談話を開示した。

DCMHDは2016年、カーマとダイキ、ホーマックのホームセンター3社が経営統合して誕生。同業他社を相次ぎ傘下に収めて規模を拡大、現在は全国で700弱の店舗を運営している。

東京や埼玉を軸に約60店舗を手掛ける島忠を傘下に収めることで、DCMHDが得意とする郊外型の店舗に加え、都心部の商圏も積極的に開拓したい考えだ。家具に強みがある島忠のノウハウを借り、大型商品を強化したいとの狙いもある。

一方、全国で600超の店舗を構えるニトリHDは業績が好調だが、少子高齢化で国内の家具・日用品市場は大きな成長が見込みにくいため、島忠を傘下に収めて早めに事業基盤を強化しておきたいとの思惑があるとみられる。

(藤原秀行)

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