事業価値2430億円と評価、22年以降に一部車型共有を開始
いすゞ自動車は10月30日、スウェーデンのボルボ・グループとトラックなど商用車分野での戦略的提携に関する基本契約を正式に締結したと発表した。
両社が昨年12月に締結した覚書にも盛り込んだ通り、いすゞがボルボ・グループ傘下のUDトラックス(旧日産ディーゼル)の全株式を取得する。取得手続き完了の時期は昨年12月時点に発表していた2020年末から、21年上半期に先送りした。
株式取得価額は600億円で、事業価値は総額2430億円と評価。さらに、いすゞはボルボ・グループに対し、21~23年のUDトラックス業績に応じて、最大150億円を追加で支払う。
いすゞとボルボ・グループはいすゞが得意とする中・小型トラックの開発で連携。さらに、いすゞとUDがタッグを組み、日本を含むアジア市場向け大型トラックのプラットフォームの共同開発などを進める。22年以降、一部車型の共有化を始める。部品調達の効率化や自動運転など新技術の開発などの面でも協力する見通し。
(藤原秀行)