いすゞがUDトラックス買収へ、20年末の手続き完了目指す

いすゞがUDトラックス買収へ、20年末の手続き完了目指す

事業価値2500億円と想定、ボルボ・グループと戦略的提携

いすゞ自動車は12月18日、スウェーデンのボルボ・グループとトラックなど商用車分野で戦略的提携に向けた覚書を締結したと発表した。自動運転など先進技術の開発で協力するほか、日本を含むアジアを中心とした海外市場での大型トラック販売強化、中・小型トラックの開発力拡充などを進める。

商用車は世界的な排ガス規制強化などを受け、事業環境が厳しさを増しており、大手同士で手を組み、生き残りを模索する。両社グループは中小型に強みを持ついすゞと、大型を得意とするボルボが補完し合うことで競争力を高められるとみている。

戦略的提携の第1弾として、ボルボ・グループ傘下で競合のトラック大手UDトラックス(旧日産ディーゼル工業)をいすゞ自動車が買収する方向で協議を進める。買収額などの詳細を詰め、2020年末までの手続き完了を目指す。いすゞは現時点でUDの事業価値を約2500億円と想定しているもようだ。

提携ではこのほか、アジア以外のグローバル規模での販売協力なども協業の検討対象になるとみられる。

(藤原秀行)

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